感想:NewsPicks特集記事 【コンサル業界】マッキンゼーに「大逆風」が吹き荒れる

NewsPicks特集記事 【コンサル業界】マッキンゼーに「大逆風」が吹き荒れる
https://newspicks.com/news/9814590

この記事は完全に同意するのですが、このニュースのコメント欄で、いろんな興味深い意見がやりとりされています。
一部ご紹介します。
——————————
多くの日本企業で、コンサルにこんな巨額の料金を払ってよいのか、という疑念があると思います。
アクティビストの株主はその企業が良くなることに株式を買って実際に賭けています。しかも、無料でコンサルをやってくれる。もっと言うと、コンサルとはかなり見方が違うことが、企業にも理解され始めました。コンサル業界への逆風は始まったばかりだと思います。

一部の企業や政府機関は、コンサルティング業界への依存を見直し→この傾向は日本でも感じます。ただ、良いことだと思っています。

今まで、自社戦略なのに「コンサルに任せておけば安心」という、どこか人任せなところがあったように思います。
——————————-

現代のようにイノベーションが席巻する世の中にあり、企業は人材不足、特にデジタル人材が極めて不足感が強くなっています。でもって、経営企画、デジタル推進部門は大きな取組を自分たちで抱えきれずコンサルに依頼し、雪だるま式に案件が大きくなってしまうことはそこかしこで見かけます。

そして、しばしば巨額の投資の結果として大きなトラブルに見舞われる、またシステムは稼働したものの投資額に見合う効果をもたらしたとはとても評価できない、などの事象も表面化しているもの、していないもの数多く発生しています。

江崎グリコ システム障害に思うこと 考察
https://www.at-ai.jp/post/2024/04/system/

江崎グリコが最近プレスリリースしたシステム障害、冷蔵品の出荷ストップは、まさに表面化した事例となります。

自前中心でギリギリ達成できる目標を定め、コンサルは少数精鋭を雇って使い倒す、プロジェクトのノウハウは社内にきちんと残す、などを意識し、社内メンバー中心で自らプロジェクト計画を策定、実行する文化が早く根付いて欲しいと思います。

日本は、業務改革・ITプロジェクトを推進する際のコンサル対事業会社メンバー比率が、だいたい65:35と言われています。
その一方で、欧米だとコンサル対事業会社メンバー比率はだいたい35:65と言われています。それくらい、欧米の事業会社では業務改革・ITプロジェクトを推進できる部隊の人材が手厚くなっています。

正直、現在の状況は日本の国力を低下させるレベルの問題だと思うので、はやくコンサル依存体質から脱却してほしいと思いますし、私もその一助を担えればと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次